友人には、「え?猫なの?」と何度も言われてます。太ましいから。
フワフワ猫もちまる君から知る遺伝学の世界
実はもちまる君と、まめまる君は、同じお母さんから生まれた兄弟猫です。
もちまる君は、ふわふわの長毛の子なのに、まめまる君はすっきりとした短毛。なぜこんなことが起こるのか。不思議ですよね!
実はこの現象、高校で学ぶ遺伝学の基本法則と、猫という動物の特殊な繁殖方法が組み合わさった、とても興味深い生物学的現象なんだって。
メンデルの法則が教えてくれること
「隠れた遺伝子」の正体
ここで重要なのは、見た目が短毛の猫でも、長毛の遺伝子を持っている可能性があるということ。
具体的には、両親がともに「Ll」(見た目は短毛)だとしたら、子猫には以下の確率で遺伝子が受け継がれます。
- LL(短毛):25%
- Ll (短毛):50%
- ll (長毛):25%
つまり、短毛の両親だとしても(そのルーツに長毛がいたなら)長毛の子猫が生まれる確率は25%もあるとな!
猫だけの特殊能力:複数のお父さん?
ここからがさらに、さーらーに、猫の世界の興味深いところ。
実は、同じお腹にいる子猫たちが異なるお父さんを持つことがあるって知ってました?
猫の繁殖システムの秘密
人間や多くの哺乳類とは違い、猫には以下の特徴があります。
- 交尾による排卵:交尾の刺激で卵子が作られる
- 数日間続く発情期:この間に複数のオスと出会う可能性
- 複数の卵子:一度に複数の卵子が準備される
- 長生きする精子:メス猫の体内で数日間生き続ける
異父兄弟姉妹の誕生
発情期の数日間に異なるオス猫と交尾した場合、こんなことが起こります。
1日目:オス猫A(LL:短毛のみ)と交尾 3日目:オス猫B(ll:長毛のみ)と交尾
この場合、同じお母さん猫(例:Ll)から:
- オス猫A由来の子猫:全て短毛(LL または Ll)
- オス猫B由来の子猫:短毛(Ll)と長毛(ll)が半々
つまり、同じ日に生まれた子猫たちが、実は異なるお父さんを持つ「異父兄弟姉妹」である可能性もあるのです。
現実世界での複雑な組み合わせ
実際の猫の世界では、これらの要因が複雑に絡み合っています。
パターン1:母猫の遺伝的多様性
母猫が「Ll」の遺伝子型を持っていれば、同じお父さんの子猫でも毛の長さが異なる可能性があります。
パターン2:複数父系の影響
異なる遺伝子型を持つ複数のオス猫との交配により、さらに多様な組み合わせが生まれます。
パターン3:両方の要因
最も一般的なのは、母猫の持つ遺伝的要因と複数父系の要因が同時に働くケース。
つまり…そんな兄弟も珍しくないってこと!
もちまる君とまめまる君、似ているようで似ていないふたり。
てっきり、お父さんが長毛で(お母さん猫は見たことあったけど短毛)、お父さん似とお母さん似なんだろうな、なんて思ったりしたこともあったけども!
理科で習ったことも関係していたという、ね。
ぜひ、似てない兄弟、姉妹話も調べたいと思った今日この頃でした!
あ、そうそう、もちまる君の粗相ブームは継続中。困ったもんだよ。
同じように猫に悩める人に私から一言。「シモの緩い猫に悪い子はいない」良いところを見て、暮らしましょう。





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