日本で人気上位の純血猫といえば「スコティッシュフォールド」。
一時期、有名人がペットとして迎えた際にもちょっとした話題になりました。
実は、スコティッシュフォールドがイギリスやヨーロッパの団体では血統として認められていないって知っていましたか?
なぜ同じ猫なのに、国によってここまで評価が違うのか?その背景には、動物福祉の考え方と文化の違いが大きく関わっています。
猫好きさんなら知っておいてもよいかもしれません。
スコティッシュフォールドとは?
スコティッシュフォールドは、1960年代にスコットランドで誕生した猫種です。
折れ耳が特徴で、丸顔と相まって「ぬいぐるみのようにかわいい」と人気を集めました。
日本では今や有名な純血猫で、ペットショップやSNSでもよく見かけます。
なぜ海外で認められていないのか?
イギリス・ヨーロッパの立場
イギリスのGCCFやヨーロッパのFIFeといった大手団体は、スコティッシュフォールドを血統猫として非公認にしています。
理由は「折れ耳の原因が軟骨の遺伝的異常」であり、関節や骨の病気を引き起こす可能性が高いから。
関節炎や歩行障害、慢性的な痛みといった健康問題が避けられないため、「動物に苦痛を与えてまで繁殖させるべきではない」という動物福祉の観点から、認定が取り消されました。
アメリカの立場
アメリカでは、CFAやTICAがスコティッシュフォールドを公式に認めています。
ただし、繁殖規制が厳しく「折れ耳同士の交配は禁止」。立ち耳との交配のみが許され、健康リスクを最小限に抑える努力が行われています。
それでも、動物福祉団体からの批判は根強く残っています。
日本ではなぜ大人気なのか?
日本では「丸顔・折れ耳・おっとりした表情」がかわいいとされ、スコティッシュフォールドは爆発的な人気を得ました。
日本でも少しずつ「スコティッシュフォールドは病気のリスクがある」と認識され始めていますが、欧州のように厳しい規制はまだありません。
そのため、現状では、需要に応じてペットショップでも見かけることが多いように思います。
同じ猫種でも、国や文化によってここまで評価が異なります。
実際に飼っている人が気をつけるべきこと
家族となった猫ちゃんの特性を理解し、健康で暮らすにはどうしたらいいか、知っておくと安心ですよね。既にスコティッシュフォールドと暮らしている場合は、以下の点に気をつけてあげることが大切。
- 定期的な健康チェック
関節や骨の異常は進行しやすいため、動物病院での定期健診が欠かせません。
特に歩き方がぎこちない、ジャンプを嫌がる、尻尾をあまり動かさないなどのサインがあれば、早めに相談しましょう。 - 体重管理
肥満は関節に大きな負担をかけ、症状を悪化させます。
適切な食事管理と体重コントロールは必須です。 - ジャンプや段差に配慮した環境
高いところへのジャンプや急な段差は関節に負担をかけます。
キャットタワーを使う場合は段差を小さめにする、スロープを設置するなどの工夫が有効です。 - ストレスを減らす
慢性的な痛みがある場合、ストレスで食欲不振や行動変化が起こることも。
静かで落ち着いた生活環境を整えてあげましょう。
私の思うこと
猫の中では比較的歴史の浅い品種であるスコティッシュフォールドだけに、そのかわいさの裏にあるリスクを理解し、長く幸せに暮らせるよう配慮できるといいなぁと思います。
猫種の話題とは離れてしまいますが・・・
うちのシマさん兄妹は、おそらく初乳を飲んでいません。そのため本来親からもらうはずだった腸内細菌とか、免疫がうまく受け取れず、体調を崩しやすい気がします。
アプローチはともかく、自分の家の猫がどういうことに弱くて、どう体調の崩しやすいのか、どういうことに気をつけてあげたらいいか、私は情報は多い方がいいと思っています。
縁あって家族になった猫と幸せにいつまでも暮らせますように!
そう思ってお互い情報交換できたらいいですよね。




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